仕事の後、樹戸くん(同僚)と飲みに行く。
彼には、高1の時に好きな女の子がいた。
告白したが振られてしまい、それから気まずくなった。
しかし、その後実は彼女も自分のことが好きだったことを
知るが、時既に遅く、想いを引きずったまま東京に
出て来て、こっちで出会った女性何人かと付き合った。
でも、心の中にはずっとその女の子がいたんだそうだ。
で、この度縁あって彼女に会いになんと佐賀まで
行き、初エッチにこぎつけた。
…という、今時少女漫画でもこんなストーリーないんじゃ
ないかと思うような話を、延々肴に飲む。


浮かれ過ぎた彼に引き釣られて、私まで飲み過ぎ、
一瞬にして記憶が途切れてしまった。
しばらくして気が付くとそこは樹戸君の家の前で、
なぜか知らない男の人がいて、私は家のドアをがんがん
蹴っていた。
どうも寝てしまった私を仕方ないので連れて帰り、
そこに「今夜泊めてくれ」と友人から連絡があったので
合流し、どうにかタクシーで家にたどり着いたものの
家の鍵を忘れてしまったらしいのだ。
で、樹戸君が家の裏に回ってベランダを這い上がる
間、寒くて仕方のなかった私は、「こうすれば、
ドアが開くのでは?」と思ってドアを蹴っていたらしい。
………。


当然のことだが、彼氏にもS夫にもひどく怒られた。
罰として、明日から一週間禁酒することに。
まったく、困ったもんだ。